新築住宅で重要となる火災保険の補償の選び方についてお話したいといます。
少し前までの火災保険では、「火災」だけではなく、いろいろな補償が自動的に付いていました。
契約者はその認識があまりないまま加入しているケースもけっこうありました。
また、契約時点では
『いろいろな補償がついているのだな』
と認識していたのにもかかわらず、長期契約をしているため忘れてしまっているケースもあります。
長く補償してくれる火災保険だからこそ、補償はしっかりと考えた上で決めていきたいものです。
火災保険の補償について
ここで選び方の前に補償内容をもう一度押さえておきましょう。
【参考記事】
【火災保険の基本補償】
- 火災・落雷・破裂・爆発
- 風災・ひょう災・雪災
- 水災
- 外からの飛び込み・騒じょう・水濡れ
- 盗難
- 不測かつ突発的事故(破損・汚損)
【特約】
- 類焼損害
- 個人賠償保険
【費用保険金】
- 事故時諸費用
- 残存物取片付け費用
- 地震火災費用
などです。
細かい特約を挙げていくといろいろありますが、現状はこのあたりを押さえておけば大丈夫です。
これらの中から合理的に補償を選んで行きましょう。
補償の選び方のポイント
補償を選ぶときのポイントは下記のとおりです。
- 自分の家のリスクに合ったものか?
- そのリスクをイメージできるか?
- 洪水や土砂崩れの心配はないか?
- 補償と保険料どちらを重視するか?
このあたりがポイントとなります。
「1」と「2」は火災保険の補償を一つずつ見ていった上で、
自分の家に当てはめてイメージできるリスクかどうかというところが重要です。
例えば、「騒じょうはイメージできない」とか「外来物の飛び込みは、大きな道路に面しているから
車が飛び込んでくるリスクが想定できる」など、一つずつ確認してみてください。
「3」は特に保険料の大きな部分を占める、水災の補償を付けるか外すかで大きな違いがありますし、
一番悩むところではあります。
実際に周囲を歩き回って決めるといいと思います。
また、近所に既に住んでいる人がいれば聞いてみるというのも一つの方法でしょう。
「4」に関しては、ご自身の資金計画が絡んできます。
すべての補償が付いているに越したことはありませんが、
火災保険の予算が50万円なのに補償をすべて付けると120万円になったということになると
予算オーバーになってしまいます。
逆に、火災のみの補償に絞ることで保険料が10万円くらいになり、
予算を50万円で組んでいた場合には40万円安くなったことになりますが、
他に必要な補償があるにも関わらずすべてを外すことは本末転倒です。
補償を付けたり外したりしながら、必要な補償と保険料をバランスよく組むことが大切です。
保険会社や保険代理店の担当者と相談をしながら、合理的なあなただけのプランを作っていきましょう。
以上が、火災保険の補償の選び方です。