火災保険の「風災・ひょう災・雪災」はでよく事故での支払いがある補償です。
この3つの補償は1セットになっています。
順番に補償の内容を見ていきましょう。
火災保険の風災
これは風の被害を指します。
多くは台風が原因ですが、春先の台風並みの強風や最近では竜巻なども対象になります。
風災の具体的な事故例
- 台風でベランダが壊れてしまった
- 強風で物が飛んで来て窓ガラスが割れてしまった
- 台風が原因で屋根がめくれて雨が吹き込み、中のテレビが濡れて使えなくなってしまった
- 強風によりエアコンの室外機が倒れて故障した。
風が原因で起こった災害で、建物や家財に損害があった場合に補償対象となります。
マンションの火災保険では必要ないと思われるかもしれませんが、
台風で物が飛んで来て窓ガラスが割れてしまったり、最近よくある竜巻もあるので、付けておいた方が良いでしょう。
近年では北関東を中心に竜巻がふえてきています。
また、「竜巻警報」なども発令されるようになりましたので、注意したいものですね。
ひょう災
ひょうによる災害で建物や家財に損害があった場合に対象になります。
住宅の中にある電化製品や家具などには被害は少ないかもしれませんが、
地域によってはゴルフボール代のひょうが降ることもあり、建物に被害も出ます。
ひょう災の具体的な事故例
- ひょうが降って太陽光発電が破損してしまった
- ひょうでカーポートが破損した
などが挙げられます。
最近は気候が急に変わったりして、特に山間では大粒のひょうが降ることもありますので、注意が必要です。
雪災
これは文字通り、雪による被害です。
近年では大雪が降ることも少なくなりましたが、まだまだ年によっては雪が多い年もありますね。
雪による損害とは下記のとおりです。
雪災の具体的な事故例
- 雪の重みで軒やトユが破損してしまった
- 二階の屋根から雪の大きな塊が一階の屋根に落ちて、瓦が破損した
- 近年の気候は暑くなるばかりではなく、冬に思わず大雪が増えたりもします
雪災に関する補償も付けておきたいものですね。
風災・ひょう災・雪災のフランチャイズ免責について
現在は保険会社によって、免責金額などもいろいろですが、
以前より風災などの補償についているフランチャイズ免責についてお話します。
これは、損害額が20万円超えたら全額支払われると言う免責です。
わかりやすく言うと、19万8000円の損害額だったら支払われず、
20万1000円の損害額なら支払われます。
最近では、1万円の共通免責や免責なしなどの設定もできる保険会社もありますが、
フランチャイズ免責もある保険会社もありますので、加入の際に確認してみましょう。
火災保険において「風災・ひょう災・雪災」は必要な特約ですので、予算が許せば付けておくことをお勧めします。