中古住宅を購入する際の火災保険は注意が必要

中古住宅を購入する場合に、住宅ローンを組むケースも多いと思います。

 

築10年くらいのお買い得物件などだと、新築と同じくらいの価格がすると思います。

 

そんなときにも、住宅ローンを組むからには火災保険を長期一括払いで掛けることを

金融機関から求められるケースが多いと思います。

 

中古住宅の火災保険も新価実損払いが主流

 

現在の火災保険では、中古・新築に関わらず、新価実損払いが主流となっています。

中古住宅 火災保険

ですから、古いものだから時価で評価ということは最近ではあまりなくなりました。

 

保険会社によっては40年以上経った物件に関しては時価額評価となっているものもありますが、

たいていは「再調達価格」という新価で保険を掛けます。

【参考記事】

火災保険の新価実損払いと時価額払いの違い

 

中古住宅の評価方法

 

 

中古住宅の場合は評価は主に2つになります。

 

【新築当時の建築価格がわかる場合】

 

建築価格がわかる場合には「年次別指数法」というものが使われます。

 

新築時の建築価格 × 年次別指数  =  再調達価格

 

例えば、築10年の中古物件で新築時の価格が2000万円だった場合。

 

仮に年次別係数が1.04だとすると

 

2000万円 × 1.04 = 2080万円

 

上記の計算式になり2080万円の保険金額で保険を掛けることになります。

 

【新築当時の建築価格がわからない場合】

 

新築時価格がわからない場合には「新築費単価法」という方式を使います。

 

これは地域、構造、延べ床面積から、新築にかかる建築費用を算出するものです。

 

新築費単価 × 延べ床面積 = 再調達価格

 

例えば、中古住宅で新築価格がわからないとします。

 

 

東京の新築費単価が17.7万円として延べ床面積が100㎡とすると

 

17.7万円 × 100㎡ = 1,770万円

 

上記の計算式になり1770万円ほ保険金額で火災保険を掛けることになります。

 

これら2つの評価方法で算出すれば、古い物件でも再調達価格を算出することができますので、

新価実損払いで火災保険に加入することが可能です。

 

最近の火災保険は古い物件であっても新価実損払いが主流なので、

新築価格で保険をかけることが一般的です。

 

「古いから800万円くらいで保険を掛けたらいいや」というのは、間違った掛け方になります。

 

不当に低い金額で掛けていた場合には、事故があった際に全額保険が支払われない可能性があります。

 

中古住宅の火災保険を掛けるときには注意しましょう。

火災保険の補償範囲は火災だけではなく、風災や水災、盗難などたくさんのオプションがあります。

あなたにとって本当に必要な補償を選ぶことで、10年間で約20万円も節約できる可能性があります。

損をしないためには比較をすることが大切ですよ!

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