「家財保険と火災保険の違いについて教えてください」
という質問を受けることがよくあります。
実はこの両者、呼び方が違うだけで同じ種類の保険です。
火災保険は建物も家財も両方を指す
「火災住宅保険」というと、建物も家の中にある家財道具一式も含めた総称になります。
特に新築住宅の場合は、建物の話がメインになりますが、プラン案内の途中で
「家財の補償はどうされますか?」
と担当者から聞かれると思います。
これは一つの証券でどちらも一緒に補償ができるということで、つまりは同じ保険であるということです。
補償対象が建物か家財か、それとも両方かというだけのことです。
電化製品や家具のみを対象としたときに「家財保険」と呼ばれるのです。
建物を含めると家財込みの「火災保険」ということですね。
『家財保険』は通称です
「家財保険」と呼ばれるものは火災保険の一部なのですが、
これは一般的な通称でわかりやすくこのように銘打って販売されています。
余談になりますが、最近「自転車保険」と呼ばれるものが損害保険会社から販売されています。
これの多くは傷害保険に個人賠償保険特約というものを付けて「自転車保険」と銘打っています。
乗っている人のケガに加えて、他人にケガをさせたり他人の物を壊した場合に補償ができるようにしたものを
このように呼んでいるわけです。
保険には約款上の正式名称があるものの、わかりにくいので「ペットネーム」 と呼ばれる
通称のような名前を付けて販売されていることもけっこうあります。
建物と家財は別々に契約ができる
補償対象を建物と家財と別々に契約することができます。
通常は建物2000万円+家財1000万円など一括で契約するのが普通です。
しかし、補償内容を分けたいときや補償期間を別々にしたいときに建物とは別に家財の契約をします。
特に新築住宅の場合には、長期一括払いで契約をすることが多いので、
別々に契約することにメリットも出てきます。
以上が、火災保険と家財保険の中身の違いです。