新築住宅を購入する際、火災保険の家財保険についてお話したいと思います。
建物と家財の保障は一緒に一つの保険証券で契約をすることができます。
建物の場合と同様に、1年ごとに掛けることもできます。
また、長期で契約することも可能ですね。
ここでは、建物と家財をセットで加入することによるセット割引のようなものが適用されないことを
前提としてお話したいと思います。
建物の火災保険と家財保険をセットで加入することのメリット
建物の保険と家財とを一緒に契約することの利点には
- 証券がひとつにまとまっているので、管理が楽。
- 火災保険の保険料率が上がっても影響を受けない
- 長期契約の場合は保険料が割安で加入ができる。
があり、これがメリットです。
保険が一括で管理ができるので、満期を忘れていて保険が切れていたなんてことが少なくなります。
また、長期契約で加入していると保険料は割安な上、仮に天災などが頻発して保険料が上がることがあっても影響を受けずに補償を受けることができます。
建物の火災保険と家財保険をセットで加入することのデメリット
- 保険金額が住宅購入時のままで合理的ではない。
例えば、住宅購入時点で試算をして家財の金額を1000万円で設定していたとします。
そのときは家族は大人2人、子供1人の3人家族だったとします。
3年後、子供が1人増えました。
10年後、そろそろ子供が中学校に上がる年代になり、家財一式の金額が増えていきました。
さらに、長く住んでいると家具や衣類が増えていきました。
20年後、子供が独立することになり、家族は3人になりました。
25年後、もう一人の子供も独立したので大人2人になりました。
このような流れで、20年、30年の間には家族の人数も変動する可能性があります。
また、子供の成長や新しく家財を増やしてくことも考えられますし、逆の場合も考えられます。
そういった変化がありながらも、家財の保障は相変わらず1000万円のままになります。
そうすると、保障が足りない期間や保障が多すぎるといった時期もあるということです。
火災保険と家財保険は分けたほうが合理的だけれど・・・
この観点で火災保険を見てみると、建物と家財の保障は分けた方が良いと思います。
「新築住宅の家財保険(家財の火災保険)は必要か」でもお伝えしていますが、やはり必要なものなので合理的にしたいものです。
家財保険の保険期間を1年、3年、5年くらいで設定しておいて、
更新の時点でもう一度補償内容を含めて検討するのが合理的ではないかな思います。
もちろん、35年などの長期契約だと保険料も割安なので、それとのバランスになります。
個人的な意見としては、建物の火災保険と家財保険は分けて契約をするほうが合理的だと考えています。