AIUと富士火災の合併で、火災保険はどうなる?
かねてより話題になっていた、「AIU損害保険株式会社」と日本を代表する保険会社「富士火災海上保険株式会社」との合併が、2018年1月1日に行われ、業界がにわかにざわついています。
AIUと富士火災が合併することにより、AIG損保となったことにより、果たしてどのようなことが起きるのか?
富士火災の人気商品でもあった火災保険は、AIUとの合併により、どのように変わるのか?
AIU、富士火災を利用している、或いは将来的にAIG損保を利用しようと考えている人に、ぜひ知ってほしいAIUと富士火災の合併後の火災保険の在り方をご紹介したいと思います。
まずはAIU損保と富士火災の保険の特徴をおさらい
▼ AIU損保「スイートホームプロテクション」
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▼ 富士火災「未来住まいる」
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AIU損保の火災保険「スイートホームプロテクション」と富士火災の火災保険「未来住まいる」のサービスの特徴を比較すると、このようになります。
どちらも火災以外の日常のリスクを補償するという部分はかわりませんが、補償内容や割引などに関する保険内容は大きく違います。
AIU損保の「スイートホームプロテクション」は、どちらかと言えば、コスパの良い火災保険ですが、サービス内容は富士火災の方が良さそうです。
対する富士火災は、細かな部分まで補償はするし、日本の災害時にありがちな「建物・家財が修復または再築・再取得問題」「予定外の出費」に関しては、補償内容がかなり充実しています。
その代わり割引に関してのサービスは充実しておらず、手厚い保証を受けるには、それ相応のコストが必要という“万が一に強い”保険が富士火災の「未来住まいる」と言えるでしょう。
それでは、この両者が合併し出来るAIG損保の火災保険は、どういった保険内容になるのでしょうか?
AIG損保の火災保険のベースは”AIU損保”に。ただし、サービス内容は向上する可能性大
業界通の話では、AIU損保と富士火災の合併では、基本的にAIUの保険商品がベースだと言われています。
ただし、100%AIU損保の火災保険のまま、というコトではなく、富士火災の強みである<日本の災害リスクに強い>という特徴を受け継ぐ可能性が高いことから、
- 損害保険金だけで建物・家財が修復または再築・再取得が可能
- 事故での予定外の出費に「罹災時諸費用保険金」を上乗せ
AIU損保の火災保険プラス、上記の補償内容が加わることも考えられます。
またAIU損保は、優秀な損害査定サービスを有することで有名であり、そういった事を考慮すると、AIG損保の火災保険は《AIU損保と富士火災の良いとこ取り》になる可能性が高い!
注目しておいて損はなし! 今後のAIG損保の火災保険に期待しよう
AIU損保と富士火災が合併することで、日本の保険市場が大きく変動することになることは、ほぼ確実。
この《お互いの足りない所を補い合う合併》によって、どのようなことが起きるのかは、未だハッキリしておりませんが、少なくとも今までにない、より良い火災保険が2社の合併によって生まれることだけは確かでしょう!