火災保険を契約する際には、構造級別がもっとも重要な要素のひとつになってきます。
どのように判定するかを具体的にご紹介していきます。
構造を判定するための基準
- 建物がマンションなどの「共同住宅」か「一戸建て住宅」かどうか
- 建物が耐火基準を満たしているかどうか
- 使用している柱が「コンクリート」「鉄骨」であるか、それ以外であるか
まずは、これらを押さえておけば、だいたいの構造種別を判定することができます。
ただし、耐火基準を満たしているかどうかなどは、建築確認書などの確認書類が必要となりますので、
ご自身で判断されずに保険会社や保険代理店に確認しましょう。
また、2×4(ツーバイフォー)工法と言う柱を使わない工法は、耐火住宅であることも多いので必ず確認しておきましょう。
補足ですが、2×4工法は柱を使わず、壁で家を支えるものです。
サイコロのような家をイメージしていただくとわかりやすいと思います。
建物の構造級別について
ほとんどの場合、「柱」と「外壁」に何が使われているかということが主な点になります。
各構造ごとにご説明していきたいと思います。
構造級別 M構造の要素について
これはマンションなどの共同住宅で下記の場合のみが該当します。
- コンクリート造建物 ・コンクリートブロック造建物
- レンガ造建物
- 石造建物
- 耐火建築物の共同住宅
以上が、M構造に該当するものです。
現在、新築されるマンションはほとんどがこれに該当します。
「M」に該当しない場合は「T」または「H」になります。
T構造の要素について
T構造とは「耐火構造」の頭文字をとっての「T」です。
特に一戸建て住宅でも耐火性能の高い住宅に対して適用されるものです。
下記に該当する一戸建住宅の場合に適用されます。
- コンクリート造建物
- コンクリートブロック造建物
- レンガ造建物
- 鉄骨造建築物
- 準耐火建築物
- 省令準耐火建物
以上が、T構造に該当する建物です。
H構造の要素について
「M」と「T」に該当しない建物は「H構造」となります。
「H」は「非耐火」の頭文字を取ったものです。
「M」と「T」構造の耐火建物以外が「H」構造の対象となります。
以前の火災保険では「M」「A」「B」「C」「D」と5つの構造種別に分かれていましたが、2010年1月の改定により、業界として「M」「T」「H」の3つに簡略化されました。
以上が、火災保険における構造級別の判定基準です。