実は住宅ローンを利用した87%の人が失敗している
東洋建設のホームページによると、2000年のデータとやや古いものの、住宅ローンを利用した約87%もの人が「失敗した」と感じており、その大きな原因は「無理な資金計画」にあると語られています。
確かに「一生に一度の大きな買い物だから」という理由で、豪華な家にするために、無理に巨額の住宅ローンを申し込む方も少なくありませんが、そういった無理な資金計画がもとで、自己破産する方もいるのですから、住宅ローンの利用には慎重になるべきだと言わざるを得ません。
「私は、住宅ローン選びに失敗しないから大丈夫」
「どうせ失敗するのは、一部の人だけでしょ?」
とタカをくくっている方も、これからご紹介する住宅ローンの失敗談を知ると、その考えが変わるかも知れませんよ……!
[失敗談①]繰り上げ返済を前提に借りたローンで一苦労……
Aさんは、2000万円の借り入れを、金利0,95%の3年固定ローンを35年で申し込みを行いました。
Aさんは奥さんと共働きということもあり、繰り上げ返済をする目的で3年ごとの固定ローンに申し込んだのですが、奥さんが予定よりも早く妊娠してしまい、働きに出ることが出来ずAさん1人でローンの支払を行うことに。
しかし、1%を切っている3年固定ローンでしたが、次の3年後の金利が予想以上に上がってしまい、このままだと35年固定で金利1,98%のフラット35Sよりも、支払い金額が上がってしまう可能性が高く、Aさんは「なぜ、フラット35Sを利用しなかったのか」と後悔しているそうです。
◆Aさんの失敗
- ライフスタイルの変化を予想していなかった
- 繰り上げ返済を前提にローンを組んでしまった
- 金利が上がることを考えていなかった
[失敗談②]残業代を考慮せず、ローンの支払が厳しくなってしまった!
真面目な正確のOさんは、ネットなどで得た知識から「住宅ローンの借入額は年収の5倍までが良い」と判断し、その年の年収を元に、予算を組み毎月の返済額を決め、実際に住宅ローンの申し込みを行いました。
1,2年の間は、年収は変わらなかったこともあり、住宅ローンの返済もスムーズに行っていたのですが、3年目からOさんの、住宅ローンの支払が厳しくなることに!
その原因は、Oさんが最初に設定した”年収”にあったのです。
Oさんは、住宅ローンの予算を決める際の年収が、残業代込だという事を、すっかり忘れていたのです。
部署が変わり、すっかり残業がなくなって年収が下がってしまった、Oさんにとって、ローンの支払いは厳しいものに変わってしまい、結果的により良い勤め先を探して、転職することになってしまいました。
残業代をあてにしたばっかりに、住宅ローンの支払が厳しくなるなんて、なんだか皮肉な話ですよね……。
◆Oさんの失敗
- 万が一を考慮せずに、月々の支払い金額を決めてしまった
- 残業代のような、不確定な収入を当てにした
アナタも住宅ローンで失敗しないために、よ~く考えて支払い額を決めましょう!
住宅ローンは、さまざまなお金の借り方、返し方があります。
そして、その借り方、返し方がアナタの一生を左右するかも知れないのです!
「あの時、ああしておけば」
「もう少し、考えておけば」
とタラレバを言っていても、時計のハリは戻りません(ローンの借換えという方法はありますが)。
だから、住宅ローンで失敗しないために、ライフスタイルの変化や金利状況の変化なども考慮して、住宅ローンを決めましょう!
【関連記事】
たったこれだけの事ですが「不測の事態」を想定して、住宅ローンを組むことで、最悪の事態は避けられます。
これから、住宅ローンを考えると、という方は万が一のことを踏まえて、住宅ローンを借りる銀行、返済方法等を決めるようにしてくださいね!