火災保険の残存物取片付け費用保険金についてご説明したいと思います。
これは費用保険と呼ばれるもので、予め設定された保険金とは別で支払われます。
火災保険の残存物取片付け費用とは
この保険金は、保険の対象の建物や家財に損害があったときに、残存物を取り片付ける費用を指します。
わかりやすく言うと損害が発生したものを廃棄、撤去、清掃などをする費用を指します。
残存物取片付費用の具体的な支払事例
具体的な例を挙げます。
- 火災で家が全焼して、焼け残った残骸を処分するのに200万円かかった
- ボールが外から飛んで来て窓ガラスが割れた。そのガラスを撤去するのに7000円の費用がかかった
火災保険では、家が全焼して建て直す費用や、損害があったものを元の状態に戻す費用は補償されますが、焼けてしまった家の解体や撤去費用などは対象となりません。
それは「残存物取片付け費用保険金」を付けていれば、そこから支払われます。
上記のガラスが割れた例でいきますと、
- ガラス代 50,000円
- 入替え費用 10,000円
- 撤去費用 7,000円
- 合計修理費用 67,000円
このような修理見積りだった場合、この費用を付けていなかったとしたら、撤去費用の7,000円を差引いた60,000円が火災保険で補償されるのです。
そこで撤去費用の7,000円は残存物取片付け費用を付けていれば補償されるということになります。
これは、損害額の10%限度などの取り決めが保険会社各社によってありますので、保険会社や保険代理店にご確認ください。
残存物取片付け費用はおすすめの費用保険金
私は「この補償は必ず付けておいてください」とおすすめしています。
一旦事故が起こってしまって、修理業者さんに修理や建替えをお願いするときは
必ずと言っていいほど発生する費用がこれに当たります。
また、取り片づけ費用が思わぬ高い金額になってまって困ることもあります。
火災保険の場合、修理費用などの保険金を、保険会社から直接修理業者さんへ
支払ってもらうこともできるのですが、取り片付け費用を付けていないと
別途自己負担をしないといけません。
また、そのことを考えると保険料もそれほど大きくありませんし、
他の費用保険金の補償と比べても、使う頻度に対して安いのではないかなと、個人的には思います。
修理代などの支払いをスムーズにする意味も含めて、火災保険には残存物取片付け費用は付けておいた方がよいでしょう。