『1年払いと長期一括払いのメリットとデメリット』でお伝えした「年払」「長期一括払」の他にも支払い方法がありますのでお伝えします。
それは、「月払い」と「長期年払い」という支払い方法です。
月払いは一番保険料が割高になる支払い方法
毎月火災保険の保険料を支払っていく「月払い」という支払い方法があります。
単純なお話ですが、年間で12万円かかる掛け金を12ヶ月で分割して、毎月の支払を1万円ずつにするものです。
年払いだと決まった時期に一括でお金を準備しないといけないのですが、月払いの場合だと一回で大きな保険料を支払わなくていいので資金的に楽な方法です。
上記の単純に毎月の支払が12分割になるとこの方法でもいいかなと思いますが、実は「分割割増」と言って割増の掛け金になります。
割増額はざっくりですが、だいたい5%くらいなので、
12万円 × 1.05 = 12.6万円
となります。
上記の保険料例の場合、年間で6千円くらい割増になりますね。
この差額はけっこう大きいと思います。
10年で6万円、20年で12万円と、銀行の金利で5%いくとはありませんので、そう思うと大きな金額です。
例えば、賃貸契約であと何ヶ月かで退去する予定であればいいかもしれませんが、ずっと住み続ける予定であれば
火災保険の掛け金をずっと払って行くことになるので最低限年払いにしておくほうがお得です。
確かに、一括で1年分のお金を準備するのは厳しいかもしれませんが、トータルでいくら支払うかを念頭に考えたほうが良いでしょう。
火災保険の長期年払い契約
もう一つ、火災保険の支払い方法として「長期年払い」というものがあります。
「長期」と「年払」という言葉が合わさっていますね。
これは契約期間は長期です。
2~5年くらいの契約期間が一般的です。
その保険料を毎年支払っていくというものですね。
保険期間が長くなるので月払いとは逆に「割引」が適用されて、約5%くらい安くなります。
前出の例でお話をしますと、5年間で契約した場合
12万円 × 5年間 = 60万円
5%の割引が適用されたと仮定して
60万円 ÷ 1.05 = 約57.14万円
となって約28,600円お得になります。
1年あたりで5,720円のお得ですね。
この方法は、あと何年も同じ場所に住むんだけれど、長期一括払いでまとまった金額を準備するのは難しいという場合に適しています。
今後は保険会社も損害率の悪化が原因として、段階的な保険料の値上げをしてくる可能性がありますので、今のうちに長期契約にしておくと契約時の保険料でしばらく据え置かれますので安心です。
(据え置かれるかどうかは念のため保険会社へご確認ください)
長期一括払いが一番お得な契約方法
以上、2つの支払い方法をご紹介しましたが、長期一括払いで契約するのが一番保険料は安くて済みます。
中でも長ければ長いほど割安になっていきます。
2015年10月以降は保険期間10年が最長となります。
長期契約の満期までの期間が近づいている人で長期契約を希望する方は、今のうちに11年以降に変更していくことをおすすめします。