住宅の火災保険で保険を掛けられる対象は大きく分けて2種類あります。
大きく分けると「建物」と「家財」です。
店舗兼用住宅の場合は什器備品などが入ってきますが、
ここでは純粋な一般住宅の場合をご紹介します。
火災保険の対象物 『建物』
一戸建て住宅の場合
建物とは、家など建築物そのものを指します。
また、その中には家そのものや、それに付随する設備なども一緒に対象に含めることができます。
《例》
- 塀・門・垣
- カーポート
- 小さな物置
- 外灯
- 太陽光発電
などです。
これらを含めることができますが、正しい加入方法は住宅の建築価格にプラス、
含めたいカーポートなどの付属設備の金額を含めて契約する方法になります。
また、電化製品でも建物に据え付けられて動かせないもので、
新築時に据え付けられていたものに関しては、火災保険では「建物」として補償されます。
《例》
- システムキッチン
- 照明器具
- エアコン
エアコンは建物だけれど扇風機は家財になります。
違いは、すぐに動かせるかどうかでかわってきます。
また、同じエアコンでも新築時に請負金額に含められていたものは「建物」ですが、
壊れたから近くの電気屋さんで購入して付けてもらったものは「家財」になります。
ご自身で判断が付かない場合は、加入を検討する保険会社や保険代理店の担当者に
確認しておきましょう。
分譲マンションの火災保険の場合
マンションで言うところの建物は自分の専有部分を指します。
要は、自分の部屋の中の建物の部分で、ベランダなどの共用部分以外のところですね。
それと、一戸建て住宅と同じようにシステムキッチンや照明器具、エアコンなどが対象になります。
共用部分が火災に遭った場合には、管理組合などで加入している、
マンション全体の火災保険で対応することになります。
また、ベランダは別途特約を付帯することで補償可能となります。
火災保険の対象物 『家財』
家財とは、電化製品や家具、衣類、一部の現金などの家財道具一式を指します。
「建物」の部分で挙げているように、電化製品や家具の場合、建物か家財かの判断は
建物の記事でもご説明したように「動かせるかどうか」になります。
建物に据え付けてあるものは建物、据え付けてないものは家財です。
照明器具の場合なら、天井に据え付けのライトは建物、電気スタンドのように
移動させられるものは家財の扱いです。
また、家財の中には衣類も含まれます。 万一、自宅が全焼してしまった場合には、
服もなくなってしまいますので、靴下一枚から買いなおさないといけません。
家族全員分になるので、意外とお金がかかります。
「うちは高いものはないから」
と、保険金額(補償金額)を100万円と設定してしまうと万一のときに困ることになりますので、
しっかりと計算した上で火災保険の保険金額を設定しましょう。