既に周知の事実になりつつありますが、2015年10月に大きな改定があり、火災保険全体では3.5%の値上げになります。
私なりに思うことを書いてみたいと思います。
2015年10月の火災保険の改定
これにより、どのように変わるのかというと
- 火災保険全体での値上げ
- 長期契約は10年が最長へ
などですね。
原因としては自然災害の増加が一番だと思います。
新聞やテレビを見ていてもわかるように、大雨や台風による土砂災害や洪水を始めとして、雪の被害でカーポートやトユが壊れたりという事故が増えているためです。
年々被害が拡大しているため、損害保険会社の損害率が悪化しているための改定ですね。
まずは保険料を値上げすることと、さらなる自然災害の増加を警戒して10年以上の長期契約ができなくなります。
これは各社足並みを揃える形で変更されます。
これほど大きな改定は2010年1月以来ですね。
火災保険の参考純率の引き上げ
損害保険には「参考純率」というものがあります。
これは損害保険料率算出機構というところが出しているもので、損害保険料の指標を出しているところなんですね。
ここでの参考純率という指標をもとに、各保険会社は保険料を決めていきます。
これが全体で3.5%上がったということです。
ただし、すべてが一律であがるというものでなく、構造や地域によって異なります。
例えば、非耐火構造のH構造では、東京都は-4.5%、大阪府は-16.0%と下がっています。
一方で、秋田県は+23.2%、福岡県は+28.7%と上昇しています。
地震保険なども同じですが、一律で上がるわけではないので注意してください。
契約期間の最長は10年
さらに、当サイトでお伝えしている35年長期などの契約ができなくなり、最長が10年となります。
これもやはり自然災害の増加が原因となっています。
10年前と今と比べてみて、自然災害はすごく増えているはずです。
ということは、これから10年経ってみると、さらに増えている可能性もありますよね。
ですから、35年長期契約をしてしまうと、状況の変化に対応できないということになります。
自然災害の少なかった時代の保険料でも、支払いは増加するのですから保険会社としてはたまったものではありません。
これまでは、新築住宅の火災保険はローン期間に合わせて30年や35年で設定することが半ば当たり前でしたが、これからはこの縛りがなくなるかもしれません。
この件に関しては、既に、銀行側との話は付いているようです。
それを踏まえての改定らしいです。
住宅ローンを組む金融機関側としては火災保険が10年で切れてしまって更新されていないケースも有り得るので、ここはリスクですよね。
何らかの対策は取られると思いますが、今のところ情報はありませんので、また新しい情報が入ったらお伝えしたいと思います。
当サイトも35年などをメインにお話を進めているので、内容を改定しないといけません。
気が遠くなる作業です(笑)
火災保険を見直そう
当サイトでは、新築住宅の火災保険のお話をしているのですが、1年更新で火災保険の契約をしている人にとっては見直しのチャンスかもしれません。
各損害保険会社の保険料改定があるので、自分の家の構造や地域、補償内容などによってメリットがあるところとデメリットがあるところが出てきます。
一括見積もりや、保険ショップなどで相談してみるといいと思います。
以上が、2015年10月の火災保険の改定についてでした。